4月の壁飾りは「かちかち山」です。

むかしむかし、おじいさんの家の裏山に一匹の悪いタヌキが住んでいて、夜になると畑からイモを盗んだりおじいさんの悪口を言ったりし、タヌキのいたずらにがまんできなくなり、ワナを仕掛け捕まえました。
タヌキは人の良いおばあさんをだまして、殺して逃げました。
おじいさんが帰っておばあさんが倒れているのを見て泣いていると心の優しいウサギがやってきて
「わたしがおばあさんのかたきをとってあげます」とタヌキをしばかりに誘い、タヌキの背負っているしばに、火打ち石で『カチカチ』と火をつけました。タヌキは背中に大やけどをおい、ウサギはとうがらしをねって作った薬を背中に塗りました。たぬきは痛さのあまり気絶してしまいました。
背中が治ったのでウサギはタヌキを釣りに誘い、泥で作った船にタヌキを乗せました。
泥の船はだんだん水に溶けていき、タヌキはそのまま海の底に沈んでいきました。
ウサギはおばあさんのかたきをとりました。

おしまい

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